エイズの治療は急速に進歩しており、2006年に厚生労働省に報告があったHIVによる死亡者数は16人と、10年前の報告に比較して(106人)の約14%にとどまっています。しかし、いくら治療法が向上しても、HIVを放置すれば、死が確実に迫ってくるということを私たち決して忘れることはできません。
いくら治療法が進歩しても気ずかずに放置していると、将来悔やむことにもなりかねません。HIVの予防と覚えがある場合は定期的に検査されることが肝要です。
最近のHIVの状況につき新聞記事から以下、紹介します。
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エイスウイルス(HIV)の感染者が増え続けている。2007年に新たに判明した国内のHIV感染者は1082人(前年比130人増)、エイズ(後天性免疫不全症候群)愚者は488人一同12人増一に上る。感染者・患者の合計1500人は、一年間の判明数としては過去多だった。治療法の向上でエイス発症が抑えられ、もはや「死に至る病」ではなくなったHIV感染症だが、治療が遅れると命を落とすことに変わりはない。発症するまで感染に気付きにくいため感染の疑いがあれぱ検査を受けることが肝心だ。
▼最近は死者数が激減している
1981年に米国でのて感染者が報告されて以来、HIV感染は日本を含めて世界中で急速に拡大した。2007年までの累計では、国内のHIV感染者は9426人、エイズ患者は4468人。一方、死亡者数は減少し、2006年に厚生労働省に報告があった死亡者数は16人で、10年(116人)の約14%にとどまった。
HIVは、免疫をつかさどる「CD4陽性細胞」に潜り込み、この細胞を破壊する。自らは増殖し、別のCD4陽性細胞に侵入して破壊を繰り返す。感染者は免疫力が落ち、通常は血液一平方ミリメートル当たり500〜千個のCD4陽性細胞が200個ほどになるとエイスを発症する。空気中の細菌やカビなど、健康なときには何ともない微生物に次々と侵される「日和見感染」を起こすのが特徴だ。医療機関では、血液中のCD4陽性細胞とHIVの量をチェックし、CD4陽性細胞が300個程度になる前に投薬を開始する。薬は錠剤やカプセル剤で、HIVがCD4陽性細胞に潜り込むのをブロックし、HIV増殖を抑える。
▼感染に気付かず
治療法が向上しても、HIVを放置すれば、死は確実に迫る。福岡市内の40代男性は1995年、発熱などを訴えて近くの病院を訪問。検査でHIV陽性反応が出たが、治療を受けなくても熱は引いたため、そのまま通院しなく出なつた。16年後の2001年、、エイスを発症。男性の体力は急速に落ち、体重は月に1キロも減つた。投薬で一時回復したのもつかの間、体内でカビが増殖し同年秋に亡くなった。HIVは感染直後に体内で急増し、1〜2ケ月で一定の値に落ち着く。3カ月後から数年〜10年間は症状はない。しかし、体内ではHIVがじわじわと増え続け、CD4陽性細胞は減っていく。感染直後に風邪のような症状がある人もいるが、ほとんど気付かない。「大半の感染者は自分が感染したことを知らない」とも言われている。感染を発見する方法は検査しかない。しかし、治療法が向上したこともあり、エイズヘの関心は徐々に低下。全国の保健所が無料・匿名で検査を実施しているものの、2006年の検査数はピークだった1992年の7割しかなかった。
▼性行為は安全に
「HIV感染拡大の背景の一つに、性感染症がある」。HIVは性行為で感染しやすく、特に、性感染症で皮膚や粘膜がただれていると、感染の確率が高くなるといわれる。国立感染症研究所によると、5種類の性感染症のうち、性器クラミジアなど3種類について、一医療機関当たりの九州.・沖縄ブロックの感染者報告数は全国平均を上回っており、特に注意が必要.という。HIVとエイズについて「HIVを合む性感染症予防のためには、やはり性交渉時にコンドームを装着することが大事だ。自分の命を守るため、検査や治療もためらわないでほしい。
(08.6.8 西日本新聞朝刊より一部引用)
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